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ゆかりの品で変遷たどる岡谷蚕糸博物館で市制90周年記念展
2026年7月10日
岡谷蚕糸博物館で、岡谷市制施行90周年記念展が開かれている。市民らから寄せられた12点を含む記念品約20点のほか、当時の市の姿を収めた写真や行政資料を展示。年表パネルなども並べ、製糸業で発展し、精密機械工業都市として再出発した市の歩みを振り返っている。10月12日(月=祝日)まで。
1936(昭和11)年4月1日、当時は日本一人口が多かったという平野村が、町を経ずに県内4番目の市となった。市制施行に必要だった庁舎は、製糸家の尾澤福太郎(1860〜1937年)が建築して寄付。新庁舎建設後も「岡谷のシンボル」として現存し、これらの経過もパネルで伝えている。
旧庁舎をかたどった金属製の灰皿、学校関係者や学生に配布されたという、すずり箱と文鎮など市制施行の記念品を紹介。祝賀行事で使われたちょうちん、市の誕生を喜ぶ住民の姿を収めた写真なども展示する。50周年を記念して功労者に贈られた盾、時計など節目に作られた品もある。
目玉は、市を紹介する観光パンフレットの原画として制作されたという「岡谷市鳥瞰(ちょうかん)図」(1936年)。市の依頼を受けた京都府出身の画家、吉田初三郎(1884〜1955年)が、まだ製糸工場が残る当時の姿を描いた。パンフレットの現物もある。
祝賀行事で製糸家の初代片倉兼太郎の弟・今井五介や西堀出身の童画家・武井武雄ら著名人から届いた電報や、庁舎の設計図など貴重な資料も。未来の岡谷へのメッセージをしたためた繭型の紙をつるせるメッセージボードもある。
同館学芸員の原田留津子さんは「市のスタートと90年後の変遷を見て、感じてほしい。次の100周年やその先の岡谷について考える切っかけにもなれば」と話す。
午前9時〜午後5時。水曜と祝日の翌日は休館。入館料は530円(中高生320円、小学生170円)。諏訪地域の小中学生と市内在住、在学の高校生は無料。問い合わせは同館(電0266・23・3489)へ。
(写真は、市鳥瞰=ちょうかん=図など市制施行に合わせて作られた品が並ぶ)
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