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「日本最小」ハッチョウトンボ 「楽園」で羽化本格化
2026年6月20日
伊那市富県新山地区の湿地帯「トンボの楽園」で、日本最小のトンボ「ハッチョウトンボ」の羽化が本格化している。昆虫愛好者らが連日、観察に訪れている。
ハッチョウトンボの大きさは1円玉ほど。日当たりのいい湿地帯など、特定の環境条件がそろった場所に生息するとされる。雄は成長すると赤色になり、雌は黒色、黄色、茶褐色のしま模様になるという。
一帯を管理する「新山トンボの楽園を育てる会」によると、ことしは平年と同様に5月中旬に羽化を確認。今月中旬から個体数が増え、7月上旬には発生数がピークを迎える見込みという。
12日も、水辺の草に止まるトンボにカメラを向ける来場者の姿があった。下諏訪町の60歳代女性は「適切な環境がそろわないと生きられない繊細なトンボ。毎年楽しみに観察に来て写真を撮っている。小さくて、かわいいところが魅力」と話した。
同所でハッチョウトンボが確認されたのは2004年6月。保護活動をしていた団体が存続できなくなり、同会が引き継いで活動する。地元住民を中心とした会員約80人が、広さ約2ヘクタールの湿地の水量の調整や除草、遊歩道の整備などに取り組む。一帯では年間を通して、希少種を含む約30種のトンボも観察できる。
同会は7月4日(土)午前9時〜午後3時、ハッチョウトンボの観察会を同所で開き、会員らが案内する。地元の農産物や地元店舗による飲食販売のほか、上伊那農業高校(南箕輪村)生徒が作った「鹿肉ジャーキー」なども提供する予定。
北原幸人会長(75)は「トンボを見るだけでなく、生態系なども知って観察をしてほしい。多くの人たちに、新山の自然の風景と一緒に楽しんでもらいたい」と呼びかけている。
(写真は、草に止まるハッチョウトンボの雄)
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