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大祝(おおほうり)邸を整備活用へ 観光や交流の場づくり模索
2026年5月22日
諏訪市中洲神宮寺区の有志らでつくる「上社周辺まちづくり協議会」は本年度、新規プロジェクト「今こそ大祝(おおほり)!神殿(ごうどの)から宮田渡(みやたど)への道を探る」を立ち上げた。6月の清掃・片付けイベントを皮切りに、かつて諏訪明神の現人神として祭られた神職「大祝」が暮らした屋敷の整備活用に乗り出す。地元の歴史遺産に光を当て、新たな観光スポットや交流の場づくりを進める。
上社大祝は「諏方(すわ)氏」を名乗り、古代から神職を世襲していた。邸宅は「神殿」と呼ばれ、もともと前宮にあったが、やがて現在の中洲神宮寺に移り、周辺に「宮田渡」という集落が形成されたという。
屋敷は江戸時代後期に焼失後、天保年間(1830〜44年)に再建。当時は、およそ野球場1個分に相当する約3000坪の広大な敷地だったものの、明治維新で神職の世襲制が廃止されて以降は規模を縮小。最後の当主が2002年に亡くなり、現在の主屋などは市教育委員会が管理所有している。
同協議会は本年度、県「地域発元気づくり支援金」50万9000円の内定を受け、ワークショップ(WS)や講演会などを計画した。大掃除イベントやライトアップなどが開催され、にわかに注目される屋敷を整備活用し、若い世代や観光客に広く価値を伝えていく。
20日午後、これからの大祝邸についての検討会を「柏屋カフェ&ギャラリー」で開き、まちづくり団体など関係者15人で意見を交換。小島実会長は「掃除やライトアップにも多くの人が集まり、大祝のネームバリューはかなり大きいと感じている」と話した。
事業は6月14日(日)の清掃・片付けイベントから始まる。観光ガイド事業「交流人(こうりゅうびと)こんしぇるじゅ」の研修を行い、9月26(土)27(日)両日は屋敷内部を公開。併せて大祝の生活を伝える展示会やWSを企画する。
10月4日(日)は、パネルディスカッションを計画。諏訪信仰の謎を追ったドキュメンタリー映画「鹿の国」の弘理子監督による基調講演を予定している。各イベントは参加者を募りながら実施し、地域の歴史を見直す契機にするという。
小島会長は「天保の火災後の再建は、かなり大きな計画だったと思うが、それ以前に、大祝が神殿から宮田渡に移った時期や経緯もよく分かっていない。皆さんの力添えをもらい、いろいろと情報を発信しながら、いい方向に進めていきたい」と語った。
(写真は、ライトアップが行われた大祝邸=9日)
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