NEWS

「平成十八年七月豪雨」記憶と備え後世へ 天上治水協議会パネル展

2026年4月28日


 2006年7月に記録的な豪雨が降り、諏訪地域や上伊那地域でも被害が出た「平成十八年七月豪雨」から20年を迎えるのに当たり、県内の天竜川沿いの被害状況や災害に備えた治水などの取り組みをまとめたパネル展が27日、南信地方4カ所で始まった。流域の市町村などでつくる「天竜川上流流域治水協議会」が企画。節目を機に災害について振り返る機会をつくり、後世に継承する機運を高めている。
 パネルはA1判の9枚セット。諏訪湖や天竜川周辺で発生した浸水や土石流、堤防決壊、護岸流失などの写真を地図上に落とし込み、被害の規模と発生場所を一目で分かるようにした。雨の降り方が近年、激甚化しているといい、雨量の推移を示したグラフやここ数年の豪雨の様子を伝える写真も載せた。
 流域治水の取り組みを解説するパネルも用意し、ため池を活用した雨水貯留や貯水タンク、堤防の設置、雨水をため込む効果があるとされる森林整備などについても説明。県内の河川水位、雨量を確認できる防災情報ウェブサイト「河川砂防情報ステーション」をPRするパネルも並ぶ。
 本紙関係では岡谷市役所と辰野町役場が初回の会場。5月8日(金)までの日程で開いている。7月中旬まで同協議会加盟の市町村や建設事務所、商業施設でも行う。事務局の国土交通省天竜川上流河川事務所(駒ケ根市)の担当者は「災害を振り返る中で、住民の方々に流域治水を浸透させ、地域の意識が向上すれば」としている。
 本紙関係では5月11日(月)〜15日(金)下諏訪町役場と箕輪町役場、18日(月)〜22日(金)すわっチャオ(諏訪市)と南箕輪村役場、25日(月)〜29日(金)諏訪建設事務所(諏訪市)と伊那建設事務所(伊那市)、6月1日(月)〜5日(金)茅野市役所と伊那市役所、8日(月)〜12日(金)原村役場、7月1日(水)〜10日(金)富士見町役場で開く。
 平成十八年七月豪雨は、2006年7月15日以降、本州付近に停滞していた梅雨前線が南からの暖かく湿った空気の影響で活発になり、県内は18日夕方以降、記録的な豪雨になった。48時間雨量で諏訪観測所では最大317ミリ、辰野観測所で観測史上最大の335ミリを記録。岡谷市と辰野町では死者も出た。
(写真は、災害の様子などを伝えるパネル展=辰野町役場で)