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美代遥さん花街文化復興へ 大手見番の稽古一般向けに再始動

2026年4月20日


 諏訪大手見番に所属する芸妓(げいぎ)の美代遥さん(22)は、花街文化の復興を目指し、一般向けの日本舞踊の稽古を再始動させた。将来的に和装の着付けや三味線、茶席の作法を含めて教室を広げる考えで、美代遥さんは「和のお稽古事を本格的に学べる場所にしていきたい」と意気込んでいる。
 諏訪市大手は花街としてにぎわい、最盛期には数百人の芸者がいたが、かつての「お座敷文化」は時代の変化とともに下火になった。芸者の取り次ぎ事務所だった大手見番は2008年、後進の育成と伝統芸能の普及などを目的に「邦楽学園」を開いたものの、近年は高齢化やコロナ禍の影響で活動休止状態が続いていた。
 美代遥さんは24年3月に芸妓デビュー。今春、大学を卒業し、これからは故郷の諏訪を拠点に活動するという。日本舞踊の稽古の再開に当たり「芸妓としても大手見番としても、ようやくスタートラインに立った感じがする」と抱負を述べた。
 稽古は、日本舞踊松風流2代目宗家の松風光陽さん(57)=埼玉県=が講師を務める。SNS(交流サイト)などを通じて参加者を募り、大手2丁目にある大手見番の事務所を会場に、個人またはグループの希望に応じて教室を開く。
 昨年6月から受講する女性は「日本的なものが好きで、もともと舞妓(まいこ)さんに憧れがあった。踊りに集中して、マインドフルネス的な時間ができたことは、自分にとって良かった。毎回、稽古に来ることを楽しみにしている」と語った。
 美代遥さんは「子どもたちや若い人に興味を持ってもらいたい。習い事の一つの選択肢として、日本舞踊や和装の着付けを習ってみる人が増えたらいいな」と話していた。
 稽古の問い合わせは美代遥さん(電070・8363・9284)へ。