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諏訪マタニティークリニック 年内で分娩受け付け終了
2026年3月20日
下諏訪町矢木町にある産科、婦人科、小児科病院の諏訪マタニティークリニック(根津八紘院長)が、ことし12月で分娩(ぶんべん)と一般産婦人科手術の受け付けを終了することが分かった。12月以降は外来診療だけ行い、町内から分娩に対応できる医療機関がなくなる。
同病院が長年取り組んできた不妊治療の「こうのとり外来」も2027年3月で閉鎖。同病院は現在、33床を擁しているが27年3月以降は無床診療所となり、病院機能を大幅に縮小して継続する。
分娩や不妊治療の終了について同病院では「少子高齢化の波は院の内外に及び、存続の必要性と可能性について思案してきた」と説明。同病院の分娩数は2004年の629件をピークに減少しており、近年は約200件で推移。少子化に加え、同病院を開設した根津八紘院長(83)の高齢化も理由としている。
同病院は1976年、11床の産婦人科医院として5人のスタッフで現在地に開設。施設を徐々に拡充し、97年に33床の産科、婦人科、小児科専門病院に組織変更した。ことし8月で開設50周年の節目を迎える。
根津院長は86年、多胎妊娠で妊婦のリスクを軽減する「減胎手術」を国内で初めて実施。非配偶者間の体外受精を98年、代理出産を2001年にいずれも日本で初めて公表した。「患者のための医療」の立場から生殖医療に問題提起を続け、減胎手術の累計実施数は昨年3月時点で1600件に上る。
約10年前に長女が難産の末、同病院で男児を出産したという町内60歳代女性は「根津先生の適切な処置で、母子共に命を助けられ、感謝しかない。子育てのよりどころとして、出産後の診療を含め頼りにしていたので、分娩をしなくなるのは本当に残念」と話していた。(写真は分娩や不妊治療を終了する諏訪マタニティークリニック)
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