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大祝の暮らしに思いはせる 諏方家住宅清掃イベント
2026年3月17日
諏訪市教育委員会と諏訪地域の歴史文化の調査に取り組む「諏方(すわ)塾」は15日、江戸時代まで諏訪大社上社の生き神として祭られた「大祝(おおほうり)」が住んだ中洲神宮寺の「諏方家住宅」で、大掃除と見学イベントを開いた。諏訪地域内外の歴史ファンや市民グループなど合わせて42人が参加。大祝の暮らしぶりに思いをはせながら、雑巾がけや落ち葉掃きといった清掃作業にいそしんだ。
大祝家住宅は江戸時代後期に焼失後、天保年間(1830〜44年)に再建された。当時は約9900平方メートルの敷地に壮大な屋敷があったが、明治維新で大祝職が廃止され、次第に規模が縮小。最後の当主が2002年に亡くなり、市教委が管理所有している。
一般参加を募る清掃イベントは初めて。参加者たちは市博物館に展示されるジオラマで江戸時代後期の姿を学び、現地まで徒歩で移動。公家や武家が用いた棟門形式の表門、玄関の上にある彫刻といった遺構を見ながら、普段はほとんど公開していない屋敷の中へと入った。
現存するのは昭和初期の居室部分を増改築した屋敷だが、北側にある座敷は天保年間の建築という。参加者たちは施設の説明を受けて大掃除をスタート。「これだけ汚れているとやりがいがある」「古いけれど、丹念に暮らしていたことが分かる」などと話しながら作業を進めた。
諏方塾の五味光一塾長(71)は「多くの人に参加してもらって、あっという間にきれいになった。普段は入れる場所ではないが、これから展示や見学ができるように考えていきたい」と話した。
市教委では、大祝家住宅への関心を高め、維持管理につながるよう、新年度もイベントの開催を検討している。
(写真は、江戸時代後期の姿が残る屋敷を掃除する参加者)
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