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箕輪産ブドウのワイン味わって 松島の藤澤正彦さん栽培

2026年2月19日


 箕輪町産ブドウのワイン「Heart of Minowa(ハート オブ ミノワ)」が完成した。ブドウ農園「Ferme Fujisawa(フェルム フジサワ)」を営む藤澤正彦さん(60)=松島=が、2カ所のほ場で栽培した約1100キロを使い、赤(メルロー)と白(シャルドネ)それぞれ400本を発売。熟成させずに楽しむ「早飲みタイプ」で、ファームテラスみのわ(大出)などで取り扱っている。
 町出身の藤澤さんは大学入学のため上京し、卒業後は都市銀行に勤務。もともとは日本酒が好きだったが、40歳代でワインに興味を持つようになり、その奥深さに魅了された。
 いずれ故郷に帰ることを考えていたといい、「伊那谷でワインを作ったらどんな味になるのか試してみたい」との思いを抱くように。ワインのイベントで出会った、ソムリエでワインスクール講師の沼田実さんが、辰野町小野にワイナリー「KIRINOKA(キリノカ)」を立ち上げることになり、縁を感じて、2023年の退職後に帰郷、農園を開いた。
 長岡にある約30アールのほ場は、「もみじ湖夢ワイン」を製造していた「もみじ湖夢ワインをつくる会」から引き継いだ。扇状地の扇端部分に位置し、ワイン用ブドウの栽培に適しているという石灰岩の土壌で、メルローとシャルドネ230本が植わる。松島の約20アールの畑は、白ワイン用の8品種540本を新たに定植した。
 1年目は、雨が多く病気がまん延したため思ったような収穫量が得られず、農園のブドウだけで造ったワインを広く販売するには至らなかったが、昨年は農業用機械を導入し、病気を抑えられたことから収穫量は前年の約10倍になった。
 ワインは、同農園のホームページやキリノカ、ながた荘の売店などで販売し、きょう19日からファームテラスみのわでも取り扱う。飲んだ人からは「おいしい」との声を聞くといい、藤澤さんは「納得のいく味になったのは、ブドウの出来だけでなく、ワインを知り尽くした人が醸造してくれたことも大きい。箕輪の名前を付けた商品を出すことができて良かった」と笑顔を見せる。
 ワイン用のブドウ栽培について「箕輪は水はけがいいエリアが多く、ポテンシャルがあると思う」と語る藤澤さん。その土地の食文化に触れることを目的とした「ガストロノミーツーリズム」の普及にも力を入れており、「伊那谷のおいしい食事と共にこのワインも広く知っていってもらえたら。畑も広げていきたい」と展望した。
 ワインに関する問い合わせは藤澤さん(電080・6602・1640)へ。
(写真は、箕輪産のブドウでできたワインを手にする藤澤さん)