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工女の生活アニメ化へ 慶応大藤田ゼミプロジェクト 最新生成AIで制作
2026年1月26日
岡谷市中央町の「旧山一林組製糸事務所」内に研究室がある慶応大学経済学部の「藤田康範研究会」(ゼミ)は、岡谷蚕糸博物館が記録してきた製糸工女の回想を読み込み、最新AI(人工知能)で当時の生活をアニメ映像化するプロジェクトを進めている。藤田教授とゼミ生らが25日、同館で概要やアニメの試作映像を発表した。
同館が毎年発行している「紀要」では、市内の製糸工場で働いた工女への聞き取り調査の記録を残してきた。プロジェクトは、記録に基づく高水準の賃金、教育機会、休日の外出など、工女の生き生きとした暮らしと働きぶりを、最新の生成AIの技術でアニメ化。藤田教授は「過去の映画や小説で生まれた『過酷さ』のイメージを払しょくし、『糸都岡谷』を支えた工女の姿を、現代の女性の社会的活躍へとつながる視点で再発信したい」としている。
アニメ化に向けてゼミ生は記録資料を読み込み史実を学習。その上で、現代の若者にも共感を得られるドラマ仕立てのストーリーでエンターテインメント性を持たせたアニメ作りを進めている。現在、6グループがそれぞれ2〜3分の短編アニメを試作。現時点では糸取りの場面など不自然な部分もあるため、同館学芸員の助言を受けながら完成を目指す。藤田教授は「半年後をめどに完成させてお披露目ができれば」と話す。
アニメ制作についてゼミ生(3年)は「AIの可能性を感じる。昔と今、伝統と最新技術を融合してユニークさが出せるのでは」と指摘。プロジェクトについて、市ブランド推進室の小平寛室長と髙林千幸館長は「今までにない取り組み。若者らが新たに関心を持って岡谷に興味を持ち、工女の真実を伝えていくことができれば」などとして、AIアニメ化に期待を寄せた。
(写真は、AIアニメでの「シルク岡谷」映像化を説明する藤田教授)
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