NEWS
“寄せ氷”山のように 御神渡り観察続く
2026年1月25日
凍った諏訪湖の湖面が割れてせり上がる「御神渡り」の観察は、「小寒」の観察開始から20日が経過した。終了のめどとする2月4日(水)の「立春」までは10日余り。24日も諏訪市豊田の舟渡川河口には、認定と神事をつかさどる八剱神社(同市小和田)の関係者の姿があり、前日に広い範囲で結氷したことからこの日は「全面結氷」も期待されていたが、気温や波の影響で氷の範囲は縮小。波で砕けた氷片が岸に押し上げられてできる「寄せ氷」に変わっていた。
午前6時半過ぎの現地の水温は1.4度、気温は氷点下5度。風はなく、雲が広がった。岬右岸には数ミリの薄氷、左岸には一夜氷と波に砕かれた氷片が氷山のように合わさる寄せ氷が観測された。一行は寄せ氷を拾い上げ、「面白い形」「山脈みたい」などと自然が織り成す造形を楽しんだ。
宮坂清宮司(75)は会見で、「大寒のさなか、本来は震えながら話をするはずだが、そんなに冷たくない。なかなか厚い氷を見ることができず悔しい」と吐露。前日は観察を終えた後に厚さ2センチの氷の上に薄氷が徐々に寄せて重なる瞬間に立ち会ったといい、「セミの羽の歌を聴いているよう」と表現する氷がせめぎ合うこの季節らしい姿を見られたと報告。地元民が使う薄氷の表現「セミの羽が流れている」や俳句を紹介しつつ、「渋崎の古老は風流だ」と感想を述べた。
大総代は「思ったより氷が広がっていなくて残念」と肩を落とす一方、水温が1桁代で推移していることに「凍るには絶好の状況」と期待。寄せ氷を拾い上げた観測総代は「気温が下がり、風がない穏やかさが続けば厚い氷ができる。風にも負けず、雨にも負けず、そんな氷が欲しい」とし、旗を持つ観察総代らと「もう風はいらない」と口をそろえた。(写真は波に砕かれた氷片が重なってできる寄せ氷を見つめる宮坂宮司)
トップ
ニュース
新聞案内
各種案内
会社情報
お問合せ

