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武井武雄生誕130年記念の展覧会 岡谷市イルフ童画館で開幕

2026年1月24日


 岡谷市出身の童画家・武井武雄(1894〜1983年)の生誕130年を記念した展覧会が24日、イルフ童画館で始まる。2024、25年に全国4会場で開いた巡回展と同じ構成で、故郷での「フィナーレ」に位置付ける。「幻想の世界へようこそ」と題し、童画家として知られる武井が、さまざまなジャンルを手がけた「マルチアーティスト」だったことを改めて、地元から発信する。3月31日(火)まで。
 巡回展では、手がけたジャンルごとに武井の画業を紹介。童画家だけでなく、版画家やデザイナー、詩人、物語作家など幾つもの顔を持っていたことが分かる内容になっている。24年は目黒区美術館(東京都)、石川県立美術館、一宮市三岸節子記念美術館(愛知県)を巡り、昨年は郡山市立美術館(福島県)で開催。岡谷市によると、4会場に計2万5196人が訪れた。
 イルフ童画館でも、絵本原画やタブロー(一枚絵)などの絵画、版画、物語や装丁、印刷方法など制作の全工程を自身で指揮した「刊本作品」の実物や原画など計約200点を並べる予定。会場の都合で展示する絵画を厳選した分、資料を増やしたという。同館のみ展示する刊本作品関連の資料もある。
 山岸吉郎館長は、多くの武井作品を収蔵する同館でも「これだけ全貌が分かる展示はなかなかない」とし、「一番重要なのは市民に武井武雄をもっとよく見てもらうこと。岡谷の宝なので、多くの人に訪れてほしい」と話す。
(写真は、チラシを手に展覧会をアピールする同館学芸員)