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2027年春スタートのNHK朝ドラ 舞台は諏訪湖周 期待高まる

2026年1月19日


 2027年春スタートのNHK連続テレビ小説の舞台が、諏訪地域に決まった。ウェブサイトなどによると、諏訪市など諏訪湖周辺をイメージした架空の町「佐和(さわ)市」として描かれ、佐和署に勤務する女性警察官が主人公の作品「巡(まわ)るスワン」。地域内からはお笑い芸人のバカリズムさんが担当する脚本はもちろん、「聖地巡礼」による来訪者の増加、放送の翌年に控える諏訪大社御柱祭との相乗といった経済効果など、さまざまな面で期待の声が上がる。
 ウェブサイトによると、佐和市で生まれ育った主人公は警察学校を卒業後、交番で経験を積み、現在は故郷・佐和署生活安全課の警察官。刑事に憧れて警察官になったが、犯人を逮捕したことはなく防犯イベントで犯人役として逮捕されてばかり。地味な仕事に不満は感じつつも真面目に業務に取り組み、休日になると同級生と過ごしてストレスを発散。そんな日々を重ねながら、異動で警察署が変わっても生活安全課の警察官としての経験を積み、やがて地域に信頼される存在になっていく—という粗筋。

追い風に地域盛り上げ「全国に発信するチャンス」

 NHKの朝ドラで、諏訪が舞台になるのは1993(平成5)年以来。金子ゆかり諏訪市長は「諏訪圏フィルムコミッション(FC)をはじめとする多くの皆さんの努力の成果だと思う。国際的な映画監督にも評価され、アニメを含めて、ソフト面で諏訪地域への関心が高まりつつある」と受け止め、「諏訪大社御柱祭と信州やまなみ国民スポーツ大会の前年になる。朝ドラを追い風にして、大いに盛り上げていきたい」と話す。
 昨年8月、ドラマのプロデューサーとバカリズムさんが諏訪湖周辺を視察した際、詳細を明かされずに協力したという諏訪圏FCの宮坂洋介さんはその後、ネットニュースで情報を知り、「突然のことでびっくり。こんなにすごい話だったのかと今でも驚いている」。撮影の協力依頼はまだないというが、「可能な限り協力していきたい。自治体や県警とも協力しながら、効果的なプロモーションを展開して盛り上げたい」と意気込む。
 湖周地域では波及効果への期待が広がり、早出一真岡谷市長は「全国の注目が集まり、地域振興や観光振興につながると思うので大変ありがたい。放送を切っかけに、多くの人に岡谷の魅力が伝わり、まちのにぎわいにつながることを期待」、宮坂徹下諏訪町長も「諏訪を全国に発信する大きなチャンスが巡ってきた。大いに楽しみにしている」と語る。
 主人公が勤務する警察関係者の中にも、好機と捉える向きがある。岡谷署の太田一署長は、高校在学中に演劇部長を務めた。バカリズムさんの脚本については「ドラマを幾つか拝見し、面白く大変興味深かった」とし、「『巡るスワン』の主人公が生活安全課と聞いて非常に楽しみ」。警察業務を知ってもらう「いい機会」とも捉え、「諏訪地域の赴任は5回目で、思い出のある土地。ドラマを切っかけにして、より盛り上がってくれたらうれしい」と目を細める。(写真は作品名にある「スワン」の形をした遊覧船が浮かぶ諏訪湖=12月)