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合格祈るサクラコマ 伊那市で販売 受験生後押し

2025年12月23日


 桜の名所として知られる高遠城址(じょうし)公園(伊那市)の桜にちなんだ受験生を応援するこま「サクラコマ」が、市内などで再販されている。市内13の企業、団体でつくる「製造業ご当地お土産プロジェクトチーム」が、受験シーズンに合わせ本年度分として200個作った。「合格祈願に使ってほしい」と受験生の背中を押す。 
 こまは、地域の基幹産業である製造業の力を結集して受験生を応援しようと、2013年度に商品化し、毎年販売する。回すと、ピンク色のプラスチック製の花びら5枚が遠心力で開く仕組み。花が開く様子から、縁起物とされる。
 チームの関係者7人はこのほど、こまと昨年開発した「高遠桜咲くだるまお守り」などの応援グッズを、合格祈願の寺とされる同市高遠町の弘妙(ぐみょう)寺に持ち込み、祈とうを受けた。松井教一住職が読経し、所願成就への思いを込めた。
 チームの代表で、製品設計などをするスワニー(同市富県)の橋爪良博社長(50)は「受験生をはじめ、挑戦する人が目指す道に進めるように力を合わせて作った。そのツールとして使ってほしい」と話している。
 こまは毎年人気を集め、市内で定着しているという。税込み1320円。同社のウェブショップで扱っている。地元では高遠さくらホテル(同市高遠町)と市役所の売店で購入することができる。
(写真は、サクラコマをPRする橋爪社長)