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諏訪地域の魅力を紹介 宿泊客ら対象に体験プログラム

2025年12月22日


 アウトドアフィットネス諏訪(RAKO華乃井ホテルウェルネス事業部)は、諏訪地域の魅力を伝える独自の体験プログラムを開催している。21日、ホテルの宿泊客らが諏訪市小和田の八剱神社を参拝。案内人を務めた宮坂清宮司(75)から、諏訪湖の御神渡りにまつわる歴史や信仰について話を聞いた。
 同ホテルは昨年から、宿泊客や地元住民を対象に、諏訪地域を再発見する体験プログラムを展開している。地域の人たちと出会い、文化や思いに触れる内容が特徴で、これまで月に1回のペースで、霧ケ峰のウオーキング、諏訪大社上社本宮での奉納ヨガなどを企画してきた。
 今回のテーマは「八剱神社御神渡り秘話」。1683(天和3)年以降の御神渡りの発生状況を書き記した「御渡帳」、市有形文化財「御枕屏風(おまくらびょうぶ)」の写し、高島藩の歴代藩主が寄進した絵馬などを特別に公開した。
 参加した男性(65)=埼玉県川越市=は「絵馬を見て、ご神意がすごく詰まっていると感じた。この八剱神社は感謝を伝えに来る場所だと思った。想像以上に詳しく説明してもらって、ありがたかった」と話した。
 年明けからは、諏訪湖で御神渡りの状況を観察する体験ツアーを計画している。宮坂宮司は「歴史は移り変わっても、人々の思いには変わらないものがある。昔ながらの風景を目の当たりにして、感動してもらえて良かった」と語った。
(八剱神社拝殿の絵馬を見る参加者)