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初仕込みワイン・シードル複数入賞 辰野町小野のワイナリー「キリノカ」

2025年12月5日


 辰野町小野のワイナリー「キリノカ」が醸造したシードル1点とワイン2点が、複数の審査会で入賞した。昨秋に開設し、初めて仕込んだ酒。沼田実社長は「さまざまな環境でも品質を落とさず、楽しんでもらえるワインを造っていきたい」と喜んでいる。
 国内外の専門家が審査した第9回「フジ・シードル・チャレンジ」で銅賞だった「杜音(もりね)おごっそ辰野シードルドライ」は、北大出の「野澤フルーツ農園」で収穫されたリンゴを使って仕込んだ。シャンパンと同じ発酵方法を採用しており、きめ細かい泡が特徴で、飲みやすい辛口という。
 国際的な審査会「ジャパン・ワイン・チャレンジ」では「ペガサス・ヒルズ リザーヴ メルロー/カベルネ・ソーヴィニヨン キュヴェ跳」が銀賞、「グローバル・ワイン&スピリッツ・アワーズ・アジア」では「メゾン・ド・キリノカ シャドルネ キュヴェ白鷗」が銅賞を受けた。遅霜で同社農園のブドウが壊滅的な被害を受け、安曇野市などから仕入れたブドウで製造したという。
 同社は入賞したシードルやワインなどを店頭で提供したり、ネット販売したりしている。今月からフェアを開いており、店頭で購入すると1割引きになる。同社は「クリスマスには、地元のシードルやワインで乾杯してみてはどうですか」としている。年内の営業は土日曜日。問い合わせは同社(電0266・75・0574)へ。(写真はフジ・シードル・チャレンジで銅賞を受けた辰野シードルドライ)