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みのわテラス 2027年4月に道の駅化

2025年12月5日


 箕輪町は、大出の複合施設「みのわテラス」の道の駅化について、時期を2027年4月と発表した。申請要件の情報発信施設(案内所)などを増設し、屋内遊戯施設の建設も予定する。事業実施設計委託料などとして1405万円を計上した本年度一般会計補正予算案を町議会12月定例会に提出している。着工は来年度。
 整備計画では、道の駅の必要要件となっている観光・道路交通情報の案内施設やベビーコーナーを農産物加工所(テラスすたんど)とサイクルテラスの間に増設するほか、トイレを24時間利用可能にする。芝生広場を拡張して、遊具の設置も検討。屋外施設の冬季の利用が進んでいない状況を踏まえ、天候に左右されずに子どもたちが遊べる屋内遊戯施設も敷地内の一画に新設する(完成は27年4月以降)。駐車場も用地を確保して新たに整備する予定。 
 道の駅化の検討は、この場所に前身の直売所「にこりこ」があった16年から開始。庁内にプロジェクトチームが発足し、翌年には有識者や町民による会議でも協議したが、「地元に利用され愛される施設になった先に道の駅の整備があるのでは」「段階的な整備を」との意見や提言が出されたことから、みのわテラスへのリニューアルに合わせた実施は見送られていた。
 みのわテラスは21年4月にオープンし、農産物直売所、レストラン・カフェ、農産物加工所、自転車販売所の4施設が営業。来場者数、売り上げともに年々増加し、イベントの継続開催で認知度も向上しており、町のランドマークの一つとしてにぎわいの場となったことから、道の駅化に着手した。
 白鳥政徳町長は「これからは観光面も含めて大勢の皆さんに箕輪に来てもらうということも想定をしながら進めていく。単なる道の駅ではなく、あくまでも『農』を主体としたコンセプトで設計業務をしていきたい」と話した。