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諏訪市内で上野大根漬け込み 加工組合3月には販売へ

2025年11月22日


 信州の伝統野菜、上野大根「諏訪湖姫」の漬け込み作業が21日、諏訪市豊田上野の加工所で行われた。天日干しで適度に水分が抜けた大根約7000本を、上野大根加工組合の組合員らが、おけの中に隙間なく詰め込んだ。
 10日から天日干しで乾燥させた大根は、3割ほど水分が抜け身が締まった状態。漬け込みには約10人が当たり、きざら、塩、酵母を混ぜたいりぬかをおけの底に敷き、大根をぎっしり並べ、再びぬかをかけた上に甘みを出す柿の皮、風味を出すナスの葉を適量かけた。この作業を10段分ほど繰り返した。ことしは小振りのためか、1基(1000リットル)にMサイズでも3000本近い大根を詰め、Sサイズと合わせて2おけ半を漬けた。
 漬け込みは月末にも予定していて、最終的には1万本を超すたくあん漬けができる見込み。副組合長は「楽しみにしてくれるおなじみのお客さんが多い。うまく乾燥ができ、良い味のたくあんができそう」と話した。
 今後は、おけの上部に見える程度の水量を保つよう重しの調整を進めながら、来年3月上旬の出荷を目指す。ザゼンソウ祭り用の約600本は別に用意する。
 予約は、あぐりライフ信州諏訪(茅野市上原)が12月2日(火)から電話(0266・72・0113)で受け付ける。価格は20本入りが上野加工所受け取りで5600円、あぐりライフ店頭受け取り5900円、ゆうパックの宅配7000円。10本入りはあぐりライフ店頭3200円、ゆうパック4400円。
 (写真は、おけいっぱいにびっしりと大根を並べる組合員ら)