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諏訪の酒 北米にPR ファンら迎えて酒蔵ツアー
2025年11月20日
日本貿易振興機構(ジェトロ)長野貿易情報センター諏訪支所(諏訪市)は17、18両日、北米の日本酒ファンや酒類関係者向けの「諏訪酒蔵ツアー」を諏訪地域で開いた。初日は諏訪市の旅館「浜の湯」で和食との組み合わせを楽しむペアリングディナーがあり、宮坂醸造(諏訪市)、伊東酒蔵(同)、高天酒蔵(岡谷市)、豊島屋(同)の4蔵が参加。それぞれの日本酒の特徴や酒蔵の歴史などを関係者6人にアピールした。
輸出やインバウンド(訪日旅行)消費の拡大を目的に、ジェトロが2023年に始めた北米の日本酒ファンコミュニティー事業「#SupportSAKE」の一環。現地の消費に影響力がある輸入業者や飲食店経営者などに酒蔵と直接触れ合う機会を提供し、日本酒への理解を深めてもらう。
各蔵の担当者は酒をついで回り、通訳を介して参加者と交流。プレゼンテーションでは持参した日本酒について順番に説明した。このうち、高天酒蔵の高橋功社長(48)は「高天」の純米辛口について「丸くて絹のように飲みやすい」とし、「この地域では『すべらっこい』と表現する」などと解説した。
日本酒の輸入に携わるエドワルド・ディングラーさん(43)=カリフォルニア州=は、諏訪地域の酒を「山や湖が反映された新鮮でクリアな味」と評価。日本酒の需要の高まりを「若い世代は『ヘルシー』、富裕層は『高品質』というイメージを持っている」と分析した。高橋社長は「日本酒をじかに扱う参加者の声が聞ける貴重な機会。海外の反応を直接感じられることは勉強にもなり励みにもなる」と話していた。
ツアーは昨年に続き2回目で、県内は初めて。今回は山梨、岐阜、石川など6県を巡るという。
(写真は、北米の日本酒ファンや酒類関係者に諏訪の酒をアピールしたペアリングディナー=17日)
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