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市観光大使市川笑野さん、右田六さんも出演 市民舞踊祭 地元演者と華麗に舞う

2025年11月16日


 岡谷市教育委員会は15日、市文化祭の一つ、第52回「市民舞踊祭」をカノラホールで開いた。市内を中心とした諏訪地域の20団体に加え、市観光大使で歌舞伎俳優の市川笑野さん(46)と市川右田六さん(32)、笑野さんの息子・小嶋佑弥さんも出演。日本舞踊にとどまらない多様な踊りで観衆を楽しませ、最後は全員が共演する「岡谷おどり」で締めくくった。
 各教室、個人が稽古を積み重ねてきた成果を披露する場として毎年開く。
 2部構成で行い、日舞を中心に阿波踊りなどのプログラムが次々に繰り広げられた。1部では右田六さんの長唄新曲「扇の的」、2部は佑弥さんの「かぐや姫・桃太郎」、笑野さんの箏曲「都踊」の披露も。市民祭「岡谷太鼓まつり」の踊りパレード「MINAKOIわっさか」フリースタイル部門の子どもの部で、大賞に選ばれた小井川小学校4年は、ソーラン節を披露して会場を活気づけた。
 「岡谷おどり」は、1965(昭和40)年に岡谷商工会議所が中心に企画・制作した踊りで、歌詞は市民から募集して完成させた。今でも各区の夏祭りで親しまれるなど市を代表する踊り。
 笑野さんは終幕後の取材に「古典に携わる人が少なくなる中、日本舞踊にとらわれることなくさまざま視点を持って歌舞伎を盛り上げていきたい」と話し、右田六さんは「幼少期から市民舞踊祭に参加していた。久々に故郷の舞台に立ち、成長した姿を見せられて良かった」と懐かしさをにじませた。
 (写真は、笑野さん=写真中央=ら出演者全員で「岡谷おどり」を披露)