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受刑者の技術に触れて あすまで伊那市で「矯正展」
2025年11月8日
全国の受刑者が作った刑務作業品を展示、販売する「矯正展」が7日、伊那市の美篶公民館で3日間の日程で始まった。松本市の松本少年刑務所が、受刑者の社会復帰に向けた取り組みを知ってもらおうと企画。木工品や手芸品など約300種2000点が並ぶ。
並んでいるのは、人気という木箱や棚といった木工品をはじめ、衣類や靴、寝具、アクセサリー、せっけんなど。初日は地域住民らが次々に訪れて品定めをし、中には買い物袋をいっぱいにするほど購入する姿もあった。
同市御園の女性(75)は、作業技術の高さに感心した様子。「一つ一つ手作業で作られているにもかかわらず、きれいに仕上がっている。刑期を終えたら、刑務所で培った技術を生かして社会復帰してほしい」と話した。
会場には同刑務所受刑者の作業品を集めたコーナーもあり、法務事務官副看守長の高橋陽一さん(51)は「作業品が買われたということは刑務官を通じて受刑者に伝えられるので、励みにもなる。刑務所のことを知ってもらえたら」とした。
同刑務所は平日、作業品を所内で展示、販売しているほか、中信、南信地方の各所で月1回ほどのペースで矯正展を開き、地域住民へ取り組みを伝えている。市内で開く矯正展は年1回企画し、5回目。上伊那地域では唯一という。
午前時〜午後4時。入場無料。問い合わせは同刑務所(電0263・32・3091)へ。
(写真は、刑務作業品を見る来場者)
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