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辰野の風景も題材に 画家の一瀬大智さんが作品展
2025年11月1日
辰野美術館で、画家の一瀬大智さん(30)=奈良市=の作品展「まんなかにある」が開かれている。大城山を題材した大作や、出身地の同市にある古墳を描いた絵などアクリル画を中心に約50点を展示している。
大城山の作品は「しるし」と「のぞむ」の2点。共にサイズは縦97センチ、横146センチで、2023年に制作した。アクリル画ながら、学生時代に専攻した油絵の技法も用いて描き、抽象画のように仕上げた。青空に灰色の雲を織り込み、「どんよりとしていながら爽快感を表現した」という。
日本の地理的中心の地点がある辰野町。一瀬さんは町から周りを眺めることで「真ん中にある辰野が浮かび上がるのを感じた」といい、作品展の題名を決めた。辰野での制作活動を経て「自然の中に移ろう時間が、はかなさから普遍性として現れるようになった」と話す。
ほかにも、同市の古墳に集まる鳥を描いた「コロニー」や「テセウスの船」といった3〜100号の絵画を飾っている。日本全国各地に足を運び、透明な水彩絵の具を使ってスケッチ風に描写した線画も並べている。
本紙を含む市民新聞グループほか後援。30日(日)まで。午前9時〜午後5時(受け付けは4時半まで)入館料は大人500円。高校生以下無料。月曜休館。祝日の月曜は開館し、翌日に休館する。2日(日)は午後1時から一瀬さんのギャラリートークを行う。問い合わせは同館(電0266・43・0753)へ。(写真は大城山を題材した作品と並ぶ一瀬さん)
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