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諏訪をオンラインで紹介 花田養護 全国の特別支援学校に向け
2025年11月1日
全国各地の特別支援学校に通う生徒が諏訪地域について学ぶ「合同遠隔社会見学」が31日、下諏訪町の県花田養護学校を拠点に行われた。移動や外出が難しい子どもたちが社会を知る試みとして毎年ホスト校を変えて開き、11回目。同校高等部の生徒たちがオンライン会議システムを使い、諏訪の魅力を発信した。
参加したのは全国23の特別支援学校の生徒約260人。花田養護学校では体育館に高等部の生徒約10人が集まり、中継開始。独自に作ったビデオを使いながら、本年度40周年を迎えた同校の学習ぶりや諏訪地域の名所、特色などを紹介した。
「ゴジラ−1・0(マイナスワン)」などの映画を取り上げ、ロケ地として人気のあることも説明。諏訪市に出かけた生徒が、ロケ誘致をする「諏訪圏フィルムコミッション」の関係者にインタビューしたり、障害者の雇用促進を狙いとしたセイコーエプソンの特例子会社「エプソンミズベ」で仕事の体験をする様子も流した。中継を見た県外の特別支援学校の生徒たちからは質問や意見が出た。
合同遠隔社会見学は2015年に高松市の特別支援学校が「移動が難しい生徒に小豆島のしょうゆ蔵を見せたい」と、沖電気工業の特例子会社「沖ワークウェル」(東京)の協力を得て1校1人で始めた試み。その後も同社が支援を続け、全国に広がった。
同社の堀口明子社長は「今回は初めて企業の紹介を内容に加えた。子どもたちが就労に関心を持ち、なりたい自分を見つけるのに役立つといい」、進行役を務めた花田養護高等部1年の生徒(16)は「大勢の前で話すのは苦手で緊張はしたが、楽しかった。紹介をすることで自分たちも諏訪のことがよく分かった」と話していた。(写真は、全国の特別支援学校に諏訪地域を紹介する花田養護の生徒たち)
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