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1日から「もみじ祭り」 高遠城址公園の紅葉楽しもう

2025年10月29日


 伊那市の高遠城址(じょうし)公園の紅葉を楽しむ「もみじ祭り」が11月1日(土)〜9日(日)に開かれる。恒例のイベントで、市や市観光協会、地域団体などでつくる実行委員会が主催。江戸初期に高遠藩の藩主を務めた保科正之に関連した新企画も用意し、来場の切っかけをつくる。
 同園は市内有数の紅葉の景勝地で、約250本のカエデが植わっている。市観光協会によると、例年は11月上旬から葉が色づき始め、同中旬には見頃になる。園内は赤色に染まり、市内外から多くの人が訪れる。
 新企画は、正之が高遠藩から現在の山形市に当たる山形藩へ転封した縁から着想を得た、山形県の郷土料理、芋煮を食べる「出張!芋煮会」。祭り期間中の指定日に開き、同県で芋煮を作る調理人を迎え、有料で提供する。
 祭りの一環で、正之が好んだとされる「高遠そば」を来場者に味わってもらう催しも計画する。高遠そばは辛味大根の搾り汁と焼きみそを合わせた「からつゆ」で食べるのが特徴。期間中毎日、提供する機会をつくる。
 徳川家へ献上していたともいわれる「高遠まんじゅう」の販売や地酒の試飲、販売会、地域団体によるよさこいの演舞披露、「高遠在来とうがらし」の展示など恒例の催しも予定されている。地域一丸で高遠の魅力を伝える。
 市観光協会の担当者は「高遠城址公園は春の桜が有名だが、紅葉はまだ浸透していない。秋は、春には味わえない歴史情緒が楽しめる。秋の高遠城址、高遠の良さを祭りを通じて知ってもらいたい」とアピールする。
 入場、駐車場無料。日を限って行う催しもある。問い合わせは市観光協会(電0265・96・8100)、市高遠町観光案内所(電0265・94・1745)へ。
(写真は、来場をアピールするポスター)