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原画見てまず知って 「コウペンちゃん」巡回展県内初イルフ童画館で

2025年10月26日


 SNS(交流サイト)に投稿されたイラストから生まれ、書籍やアニメなどに展開されるキャラクター「コウペンちゃん」の原画などを集めた展覧会が、イルフ童画館で開かれている。作者のイラストレーター・るるてあさんが手がけた150点以上のほか、人形やジオラマ、キーホルダーなどのグッズを含め計約350点が並ぶ。11月17日(月)まで。
 コウペンちゃんは、コウテイペンギンの赤ちゃん。「出勤してえらい!」などと、日常のささいなことを肯定してくれる姿が人気を集めているという。2017年にツイッター(現X)に投稿されたイラストが基とされ、ほかにも多彩なキャラクターがいる。
 17年のイラストから制作年順に展示。いずれも水彩絵の具の優しいタッチが特徴で、るるてあさんの制作風景を収めた映像や、使用する机を再現したコーナーもある。販売した21〜24年版カレンダーの原画や、無料通信アプリ「LINE(ライン)」のスタンプのラフ画、絵を基にしたジオラマ、展示のために描き下ろされたという作品も並ぶ。
 日本全国の特産物などとコラボした「ご当地キーホルダー」や、販売された人形をずらりと並べたコーナーも。会場では展覧会限定のアニメを上映。「巨大コウペンちゃん」と写真を撮れるスポットもある。
 23年に始まった巡回展で6会場目。県内では初開催という。一部を除き作品などは写真撮影できる。同館学芸員の犬塚奈々子さんは「子どもから大人まで愛せるキャラクターで、まずは知ってほしい。知っている人も画面上ではなく、原画を生で見る機会になる」と話す。
 開館時間は午前9時〜午後6時(受け付け5時半)。入館料は一般520円、中高生310円、小学生160円。祝日を除く水曜休館。問い合わせは同館(電0266・24・3319)へ。(写真はカレンダーの原画などが並ぶ会場)