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縄文風ろうそく立て100個超 アイスキャンドルで「通り埋め尽くしたい」 酒井館長が考案
2025年10月15日
岡谷美術考古館がことしから定期的に開くワークショップ(WS)で、縄文風キャンドルホルダーの制作個数が今月に100個を超えた。2月に諏訪6市町村で行われた「アイスキャンドル2025」に合わせ、酒井重明館長が考案。その後、出張WSの依頼もあるなど想定以上の反響で、酒井館長は「(来年のイベントでは)館がある童画館通りをホルダーでいっぱいにしたい」と思い描く。
ホルダーは、同館が収蔵する国重要文化財で、縄文時代中期の「顔面把手付(とってつき)深鉢形土器」がモチーフ。WSは1月が初回で、今月までに同館で6回ほど開催した。市内の高齢者クラブや放課後等デイサービス事業所からの依頼で、出張講座も開いたという。
累計99個で迎えた11日のWSには、付き添いの保護者1人を含む園児から大人まで6人が参加した、顔に見える土器の把手部分を基に酒井館長がデザインした型紙を粘土に当てて切り取り、塩ビ管に巻き付けて成形。ひもを巻き付けた木の棒や貝殻などで文様をあしらい、リボンを付けてかわいらしく仕上げる参加者もいた。
参加者には節目の記念品として、酒井館長手製の縄文風ペンダントも贈呈。親子3人で参加した女児(8)は「初めて作った。おうちの玄関に飾りたい」と話した。
イベントで通り全体に並べるには500個は必要という。酒井館長は「作った人が持ち寄り、商店街を埋め尽くしてくれれば」と期待する。
WSは11月24日(月=振替休日)にも同館で開く。午前10時半からで参加費700円、定員10人。記念品のペンダントも用意する。同6日(木)から申し込みを受け付ける。問い合わせは同館(電0266・22・5854)へ。
(写真は、累計100個を超えたWSで酒井館長㊨に教わりながら制作する参加者=11日、同館で)