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南北朝時代を知ろう! 18日に原村で「フェス」
2025年10月12日
歴史愛好者による「南北朝時代を楽しむ会」などでつくる実行委員会は18日(土)、「南北朝フェス」(市民新聞グループなど後援)を昨年に続いて諏訪地域で開く。同時代の武将ゆかりの地で実施し、4回目。今回は週刊少年ジャンプ(集英社)で連載中の「逃げ上手の若君」(逃げ若)の主人公、北条時行が鎌倉を脱出した際に一時、潜伏していたとの伝承がある雀ケ森(原村)にちなみ、同村の八ケ岳自然文化園を会場に設定。関連するトークや講演をはじめ展示、物販など多彩な企画で、楽しみながら歴史に触れてもらう。
初回の神奈川県、2回目の群馬県と福岡県に続き昨年、逃げ若にちなんで諏訪市を舞台に諏訪地域で初開催。毎回、地元の関係機関・団体などと連携して開催しており、今回は同会と大昔調査会、スワニミズム、歴史を通じた地域おこしなどの事業を行うヒストリンク(東京都)が実行委をつくって運営する。
聴きどころは作中にも登場する北畠顕家ら、北畠一族を研究する専門家・大薮海さん(お茶の水女子大学准教授)の「北畠顕家とその兄弟たち—顕信・顕能・顕雄—」と題した講演会(午後2時半〜)という。ほかにもスワニミズムの石埜三千穂事務局長、時行の供養塔で注目される大鹿村の熊谷英俊村長、実行委の齊藤太一代表(埼玉県、伊那市出身)による「宗良親王を語り尽くす。歌詠み征夷大将軍を地域おこしに生かす」がテーマのトークショー(午前11時〜)などもある。
伊那谷にゆかりがある香坂高宗の「武将印」やオリジナルクリアファイルなどの物販、アニメ制作会社監修の逃げ若の展示、楽しむ会歴史研究部による成果発表も行う。
齊藤代表は今回、諏訪地域と地続きの伊那谷の要素も取り入れていることを踏まえ「歴史を通じて諏訪、伊那谷の連携が深まっていけば—との思いも込めて企画した」と話す。
午前10時〜午後5時。物販、展示は申し込み不要で入退場自由。それ以外は有料、事前申し込みが必要でイベント案内サイト「ピーティックス」で受け付ける。
問い合わせは楽しむ会事務局(メールnanbokuenjoy1392@gmail.com)へ。
(写真は、チラシを手に開催をPRする齊藤代表)