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音楽で介護予防を 「人生100年まつり旅」箕輪町編完成
2025年10月2日
歌手で音楽療法士の春日くに子さん(78)=伊那市=と、箕輪町の有志7人でつくる「チーム箕輪町」は、介護予防ソング「人生100年まつり旅・ふるさと箕輪町編」を発表した。町の魅力が詰まった映像を見ながら、歌ったり体を動かしたりして健康増進につなげてもらう狙い。DVDも完成し、「高齢者の集いが歌声にあふれ、にぎやかな場になれば」と活用に期待する。
音楽による介護予防活動を展開する春日さんは、上伊那8市町村それぞれの特色を盛り込んだ「—まつり旅」を地元住民と共に制作し、介護予防、地域活性化、観光PRを図る取り組みを進めている。1年ほど前、町観光協会会長の釜屋美春さん(76)から「箕輪町編」への協力依頼があり、釜屋さんが仲間を募って制作を開始した。
作曲、振り付け、歌唱を春日さん、映像と作詞をチーム箕輪町が担当。映像には、もみじ湖や赤そばの里、萱野高原、古田人形芝居などが登場する。同協会が主催するフォトコンテストの入賞作品や町、みのわ新聞社などが提供した画像をふんだんに使って3分間にまとめ、町独自の特徴として手話も盛り込んだ。県の地域発元気づくり支援金を受け作った。
釜屋さんは「みんなの意見を聞いて映像の素材を選び、とても良いものができた」と喜び、春日さんは「地元の魅力を感じながら『ここに生まれて良かった』という気持ちを再確認し、人生を最後まで楽しく過ごせるように介護予防に役立ててほしい」と願った。
今後、各区のサロンや長寿クラブの集まりなどで紹介していく。11月29日(土)には地域交流センターで制作発表会を予定している。
DVDは、町と町社会福祉協議会に5枚ずつ贈呈した。貸し出しを希望する人は、町社協(電0265・79・4180)へ問い合わせを。
(写真は、完成したDVDを持つ春日さん(前列左)やチーム箕輪町などの関係者)