NEWS
地元住民エキストラで熱演 月地域初の国際映画祭 公式短編作品撮影
2025年9月7日
諏訪湖周で11月8日(土)〜16日(日)に開く地域初の映画祭「信州諏訪ふるさと国際映画祭2025」(信州諏訪ご当地映画製作委員会主催)の公式短編映画の撮影が6日、2日間の日程で始まった。初日は茅野市仲町の映画館「新星劇場」(閉館)でロケがあり、主要キャストのほか諏訪6市町村の在住、出身者を対象に募った子どもを中心としたエキストラ70人余りが参加。物語の鍵を握る謎の仮面男「ドリーム」との掛け合いシーンなどを撮影した。
公式短編映画は「子どもの夢」をテーマに、閉館する映画館で生まれる親子3代にわたる奇跡を描くファンタジー作品。映画「カメラを止めるな!」で第42回日本アカデミー賞優秀撮影賞を受けた曽根剛さんがメガホンを取る。主演は俳優の岩永洋昭さん。8月に開いた小学生と一般(中学生以上)の2部門のオーディションで配役が決まった人も出演する。
ロケでは、劇場に集まった大勢の子どもたちが、舞台に立つ仮面男に向かって自分の夢を叫ぶシーンなどを撮影。出演者らは、曽根監督から演技指導を受けつつ、カメラの位置を変えながらの長時間の撮影に臨んだ。エキストラの子どもたちも、監督の「スタート」「カット」の声に合わせて気持ちを切り替えながら演技していた。
俳優志望というエキストラで参加した方(15)=箕輪町=は「感情を出す演技が難しかった。普段は見られない撮影の裏側も体験できた」と話していた。
2日間の撮影で6市町村を巡り、延べ220人ほどが入れ替わりで出演する予定という。曽根監督は「撮影は順調。エキストラの演技もすぐに良くなったので安心できた」とし、「映画では夢に夢中になってもいいんだという思いを感じてもらいたい」と話していた。
(写真は、映画祭で上映する公式短編映画の撮影風景=6日)