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岡谷花火まつり 夜空彩る2種の光

2025年8月17日


 岡谷市の送り盆の風物詩「岡谷花火まつり」が16日、岡谷湖畔公園多目的広場であった。環境面への配慮などで、2019年で終了した本紙主催事業「一千灯とうろう流し」の演出面を継承し、22年に再出発。夜空を焦がす大輪と、浮かべた約120個のスカイランタンが共演し、来場者は重なる2種類の光を見ながら、行く夏を惜しんだ。
 花火まつりは1968年、市と岡谷商工会議所、岡谷市民新聞社が実行委員会をつくって始め58回目。新型コロナ禍による中断や、とうろう流しの取りやめで内容を見直し、実行委には警察や消防など関係機関も加わった。とうろう流しの演出面はスカイランタンが引き継いだ。
 夕方から、広場に設けた本部でスカイランタンの受け渡しを開始。実行委員長の早出一真市長が「手元にあるスカイランタンをしっかりと夜空に掲げて、花火の大輪との共演を見事に咲かせてほしい。どうぞ楽しんでいって」とあいさつすると、市長と来場者のカウントダウンで打ち上げが始まった。
 企業の協賛が増え、大手ビール会社の支援を受けた前回とほぼ同規模という約2000発を用意。スカイランタンの柔らかい光が辺りを照らす中、約30分間にわたって花火が打ち上がり、会場は幻想的な雰囲気に包まれた。来場者は友人や家族と寄り添って夜空を見上げたり、写真や動画に収めたりしていた。
 (写真は、湖上から打ち上げられた花火とスカイランタンが共演した)