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デートDV防止と施設業務周知へ「アルクマ」カード配布

2025年8月16日


 県男女共同参画センターあいとぴあ(岡谷市)は交際相手から受ける身体、精神、性、経済などのさまざまな形の暴力「デートDV(ドメスティックバイオレンス)」防止と、同施設の相談業務などを周知しようと2種類のカードを初めて作った。いずれも表面は県のマスコットキャラクター「アルクマ」をあしらったデザインで、限定300枚ずつ。30日(土)まで来館者に無料で進呈する。血脇秀明所長は「センターの業務について認知が広まれば。クールシェアスポットとしても利用できるので、待ち時間や勉強などにも気軽に使ってほしい」と歓迎する。
 必要がないと捨てられてしまうチラシでのPRに代え、携帯しやすいカードをかばんや財布などに入れてもらい、思い立った時に気軽に相談してもらおうと初めて企画。デートDVは「子どもから大人まで幅広い世代で身近に起きている」といい、理解を広めて周囲の気付きを促し、解決の糸口にすることなどを狙いに取り上げた。
 サイズはいずれも横91ミリ、縦63ミリで、表面はアルクマが手を振る姿を入れた。裏面には2種類共通で、センターの所在地と沿革を掲載。残りのスペースに1種類は各種相談などのセンターの業務、もう1種類には「性行為をスマホで勝手に撮影する」「デート費用をいつも払わせる」などのデートDVの該当事例を列挙し、「デートDVにあっていると思ったら 自分を責めないで。あなたは悪くない。まずは相談を」の文言と共に、同センターと児童虐待・DV24時間ホットライン(電026・219・2413)の連絡先を入れた。
 同センターによると、昨年度の相談件数は1328件で内訳は女性1192件、男性136件。血脇所長は「相談は匿名で、1回30分ほどできる。思い悩むことや不安なことがあれば、気軽に電話してほしい」と話す。
 開館時間は午前9時〜午後5時。日、月曜休館(祝日の場合は翌日休み)。カードは窓口で受け取れる。問い合わせは同センター(電0266・22・5781)へ。(写真は新たに作った2種類のアルクマカード)