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明るい炎で先祖迎える 箕輪町下古田区で「万灯振り」

2025年8月15日


 箕輪町下古田区で13日夜、伝統行事の「万灯(まんど)振り」が行われた。小中学生6人が縄の先に結わえた麦わらの束に火を付けて勢いよく振り回し、明るい炎で先祖の霊を迎えた。
 盆の入りと明けに行われる行事。万灯は町公民館下古田分館が開いた「夏休み寺子屋教室」の一環で40個を作っておき、「迎え万灯」となるこの日は20個を使用した。
 下古田グラウンドに集まった子どもたちは、順番に万灯に火を付け、燃え終わるまで何度も力強く回した。保護者や地域住民ら約20人も「まだいけるよ」「頑張れ」と応援しながら、夕闇の中で弧を描く炎を見つめていた。
 箕輪西小2年の児童は「去年よりうまくいった」と笑顔。初めて挑戦した同1年の児童は「初めはちょっと怖かったけれど、迫力があって楽しかった」と話した。
 大槻重昌分館長は「子どもの数が少なくなったけれど、お盆の風習としてつないでいってほしい」と願った。
 16日(土)には、「送り万灯」を同所で午後6時半から行う予定。
(写真は、子どもに勢いよく回され、弧を描く万灯の火)