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高島藩主慰霊の明かり厳か 諏訪家墓所で「灯篭まつり」
2025年8月14日
史跡御廟(びょう)保存会は12日夜、国史跡「高島藩主諏訪家墓所」(諏訪市湯の脇1)で、「灯篭(とうろう)まつり」を始めた。15日(金)を除く16日(土)までの夜間、墓地上段の石灯籠や温泉寺山門石段などのあんどんに明かりをともし、歴代藩主らを慰霊する。
会員、同寺檀徒会役員、市教育委員会関係者、一般市民係者ら約40人が集まった。同寺の瀧瑞巖住職の読経の後、2代諏訪忠恒から8代忠恕(ただみち)までの歴代藩主の墓標に全員が線香を手向けた。石灯籠やあんどんに火がともると、一段と厳かな雰囲気に包まれた。
同墓所は整備基本計画が了承され、2034年度までの10年間を目標に、墓所内の樹木の皆伐を手始めに、石灯籠や参道の修復、御霊屋(おたまや)復元を目指す。諏訪市教育委員会は本年度から2年間で実施計画を策定、27年度には石灯籠の傾き、倒壊の原因になる樹木の伐採に着手したいとしている。(写真は柔らかい明かりがともった石灯籠)