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上田城の桜で草木染を 岡谷蚕糸博物館で小山憲市さんを講師に体験 

2025年8月10日


 岡谷蚕糸博物館は9日、31日(日)まで開催中の企画展「小山憲市の世界」関連イベントとして、小山さんを講師に「上田城の桜で草木染ワークショップ」を開いた。地元をはじめ東京、大阪から20人が参加。上田城の桜の枝を煮出した染液で絹のハンカチやストールを染め、染色の奥深さと魅力を楽しんだ。
 参加者は、小山さんが桜の枝から3回煮出したという赤茶色の染液の入った容器を温めながら、低温から60度程度になるまでハンカチやストールの白生地をじっくりと浸してベージュ色に染色。アルミニウム、銅、鉄の三つの媒染液から一つを選んで、最終的にピンク色から灰色に近い色に染め上げた。
 東京都文京区から母親と参加した女性(19)は「子どもの頃から染色に興味があり、芸大で染色を学びたいと思っている。小山先生の説明で草木染の過程が学べて良かった」と笑顔。小山さんは「桜の枝で染めるとこんな色になる。草木染の奥深さに興味を持ってもられば」と話していた。
 (写真は、染液に漬けた状態を確かめる参加者)