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蔵書並べて古本屋 あす下諏訪町御田町に開店
2025年7月26日
自宅などに約1万冊の蔵書を持つ山田孝實さん(75)=下諏訪町小湯の上=が27日(日)、古本屋「てくてく堂」を御田町に開店する。住民主体でまちづくりを考える町公民館の学習会「下諏訪みらい塾」に参加し、町内に本屋が欲しい—との声を知って一念発起。最大約2000冊を並べ、街中を歩きながら本と出合う楽しみを提供する。
元小学校教諭の山田さんは、2023年度から学習会に参加。町内に本屋を設けたいと検討した班に所属し、自身の蔵書を使った寄託販売コーナーを旅館や喫茶店などにメンバーと開いてきた。自らできることを地域に生かそうと、本格的に店を開くことにした。
かつては町内にも複数の書店があり、山田さんは小遣い片手に通って文学全集をそろえるなど、幼少期から本のとりこだった。以前に読んだ本の影響で「自分のライブラリーを持ってみたい」との思いもあり、蔵書のためにも多くの人に読んでもらえる場所、読む場所を提供したいと考えていたという。
小説や各種専門分野に特化した新書、哲学書、個人全集など多岐にわたる種類を分類して並べる予定。高校生の頃に読んだ本もあって時代背景が伺えたり、テーマに沿って複数の著者の本を読んだ遍歴からさまざまな考えに触れられたりと、多様な本の楽しみ方が味わえるという。
学習会を共にした石垣麻衣子さん(47)=高浜=なども運営に関わり、一部、スタッフの蔵書も加える。併せて地元の人たちの活動宣伝にも場所を提供しようと、棚の一角を貸し出す「一棚オーナー」制度(3カ月3000円〜)を設けるほか、地元作家の商品も並べて人や作品などを含めた地域の魅力も発信する。
場所は、昨年まで医薬品などを販売した厚仁堂の空き店舗を活用。厚仁堂の棚や名前の一部を継承し、まち歩きを楽しみながら本と出合ってほしい—と店名を決めた。山田さんは「知りたい用語や概念に限らず、付属することも知って幅を広げられるのが本の面白さ。街を歩きながら本と出合い、魅力を感じてほしい」と話している。
営業日は火、木、土曜日の午後1時〜7時。問い合わせは山田さん(電080・1044・2689)へ。(写真は、開店準備が進む店内と蔵書を提供する山田さん)