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八ケ岳美術館で堀之内聖さん(原小6年)企画展

2025年7月17日


 八ケ岳美術館(原村)は、企画展「堀之内聖〜いっしょに生きる私たち〜」を開いている。地元原小学校6年生で画家の堀之内聖さん(11)を初めて取り上げ、大小さまざまな形のキャンバスに独特の構図とタッチ、カラフルな色使いで描かれた動物たち約点を展示。動物愛あふれる生き生きとした作品が来館者を笑顔にしている。9月15日(月=祝日)まで。
 堀之内さんは、3歳ころから動物や恐竜に夢中になり、フィギュアや図鑑を基に絵を描き始めた。原小入学後は、地域住民がアートを通じて交流するアトリエ「ももも」(茅野市)に通い、多様な画材に出合って表現の幅を広げ、現在も自宅のリビングで自由にのびのびと創作活動を続ける。
 「聖樹〜いっしょに生きる私たち〜」(2025年)は、117センチ四方のキャンバスにキリンや鯨、クジャク、トカゲなど計56種類の動物の模様で1本の大木を表現。「完成まで1カ月以上かけた」という大作で、今展のメインビジュアルにもなった。最新作「いのちの草原」(同年)は、草原の中で寝そべり、じゃれ合うライオンの親子の姿を描いた。
 初日に同館で開いたオープニングセレモニーで堀之内さんは「絵を好きになったのは動物たちのおかげ。私にできることは動物たちを描いて素晴らしさや面白さを見てもらうこと」とあいさつ。宮坂睦館長は「色鮮やかな動物たちに囲まれた展示室。声が聞こえて動き出しそうな、わくわくする空間になった」と話した。
 入館料は一般510円、小中学生250円(諏訪地域在住の児童生徒は学生証などの提示で無料)。開館時間は午前9時〜午後5時。会期中無休。19(土)20(日)、8月2(土)3(日)、9月6(土)7(日)の各日午後1時〜3時半は堀之内さんが在館し、ライブアートのイベントもある。 問い合わせは同館(電0266・74・2701)へ。(写真は「聖樹〜いっしょに生きる私たち〜」について語る堀之内さん)