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日本画家 髙橋浩規さん 辰野美術館で作品展

2025年7月6日


 辰野美術館で5日、上田市出身の現代日本画家、髙橋浩規さん(53)=神奈川県海老名市=の作品展が始まった。辰野ほたる童謡公園で乱舞する蛍を題材にした大作や県内の自然の風景を描いた絵など約50点が展示されている。
 蛍の作品は縦約1.8メートル、横約5.5メートル。昨年に同公園を訪れ、闇夜に飛ぶ蛍を見てイメージを膨らませた。半年かけて制作し、光の軌跡や点滅を表現した。隠れメッセージを入れたり、無数の光の中に「隠れキャラ」として5匹の蛍を描いたりと、遊び心も取り入れた。
 県内の自然を捉えた作品が多く、雪をかぶった北アルプスの後立山連峰と北八ケ岳にあるコケの森をそれぞれ描いた作品は共に縦約1.8メートル、横約6.4メートルの大作。八ケ岳の登山口から山頂までの道のりをたどる「壁面インスタレーション(空間芸術)」の作品も公開している。
 作品展は、髙橋さんの作品に引かれた同館学芸員からの呼びかけで実現。髙橋さんは「日本の自然の美しさを再発見できる展示になればいい」とする。辰野の蛍の作品については「今回のために描いた物。じっくりと見て、隠れている要素も探してみて」と話している。
 9月21日(日)まで。午前9時〜午後5時(受け付けは4時半)。入館料は大人500円、高校生以下無料。月曜日休館。祝日の月曜は開館し、翌日に休館する。8月2日(土)は別会場でワークショップ、3日(日)と9月21日(日)はギャラリートークが行われる。問い合わせは同館(電0266・43・0753)へ。
(写真は、辰野の蛍を題材にした作品について説明する髙橋さん)