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境内に漂う涼感 伊那の深妙寺でアジサイ見頃に

2025年7月4日


「あじさい寺」として親しまれる伊那市西春近の深妙寺(じんみょうじ)で、アジサイが見頃を迎えている。青や紫、白など約200種2500株が植わる境内は涼感が漂い、来場者を楽しませている。
 境内裏手の斜面には青色のアジサイが群生する。来場者はカメラやスマートフォンで撮影しながら初夏の景色を楽しみ、同市から姉妹で訪れた30歳代の女性は「子どもの頃、祖母に連れてきてもらった思い出がある。ことしもきれいなアジサイを見ることができた」と話した。
 開花は6月10日ごろで、日増しに花数が増えている。剪定(せんてい)作業前日の25日(金)まで楽しめる。重盛要弘住職は「例年のように一斉に咲きそろう感じではないが、ことしもきれいに咲いてくれた。多くの人に見てもらい、心を癒やしてほしい」と話している。
 45年ほど前に重盛住職の祖母が植えたのが始まり。先代の住職が数を増やし、現在は県内指折りのあじさい寺になり、花摘みや枯れ枝の除去など檀家(だんか)と一緒に世話を続ける。同寺では7日(月)まで「あじさい祭り」を開いている。客殿を開放し茶などを振る舞う。問い合わせは同寺(電0265・72・5070)。
(写真は、見頃を迎えた深妙寺のアジサイ)