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小井川小でチャンゴ演奏 韓国のイ・スンハさんと児童交流
2025年7月1日
6月28、29両日にカノラホールで開いた「世界和太鼓打ち比べコンテスト」に出場した韓国のイ・スンハさん(44)が30日、小井川小学校を訪れた。1、5年約80人に、同国の伝統太鼓「チャンゴ」の演奏を披露し、御諏訪太鼓伝承者の山本麻琴さん(44)とも協演。児童は掛け声や手拍子でリズムを取ったり、一緒に演奏したりして交流した。
イさんは同コンテストに初出場した2019年に山本さんと知り合い、親交を深めてきた。御諏訪太鼓宗家の故・小口大八さんの母校でもある同校での交流会開催を山本さんが提案し、実現したという。
イさんは、使用するチャンゴが約1000年前から同国に伝わる楽器などと紹介。演奏を始めると、強弱を付けたリズムや韓国語での掛け声で盛り上げた。最初は大きな音に驚いていた子どもたちも、笑顔で手拍子をしたり、拳を突き上げたりして応えた。
続いて、山本さんとの合奏曲「友情」を披露すると、大きな拍手が送られた。希望する児童4人が、和太鼓で演奏に加わる場面もあった。記念撮影をした後は、同国の伝統模様が入った鉛筆を児童に贈った。
5年の児童(10)は「韓国の楽器は(日本の太鼓と)音や形が違って面白かった」、イさんは「最後まで集中して演奏を聞いてくれた。機会があれば、韓国のチームと一緒に演奏に来たい」と話した。
(写真は、児童に演奏を披露するイさん)