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キャンバスに「創造」の世界 小林優奈さん6日まで初個展
2025年6月1日
岡谷市川岸上、小林優奈さん(19)の初個展「創造展」が6日(金)まで、岡谷美術考古館で開かれている。好きというエジプトのイメージを咀嚼(そしゃく)し、自身のインスピレーションを加えた最新作「破壊と創造」をはじめとする9点を展示。個性あふれる世界観が訪れる人を楽しませている。
小林さんは、学業の傍ら幼い頃から身近だった創作活動を続ける。これまでアートイベントなどへの出品はあったが、就職活動を迎える中で勉学以外にも頑張ったといえるものを—と初の個展に挑戦することにした。
高校1年時に美術の授業で取り組んだ手のデッサン、2023年の県高校総合文化祭のポスターにも採用された「狂気」の原画などを紹介する。個展の開催が決まった4月から、制作に取りかかったという「破壊と創造」はF50号。同じようにエジプトをイメージしたものの、「納得いかなかった」という以前の作品の一部に黒のインクを落として一度“破壊”。そこに鮮やかな発色のマーカーで、古代エジプトから伝えられる創造神・クヌムをイメージした羊の頭など新たな“創造”を描き加えて完成させた。
小林さんは「F50号の作品は初めて。今回は表現したいことが表現できた」と笑顔を見せる。
午前10時〜午後6時。同展のみの入場は無料。
(写真は、自身の最新作「破壊と創造」を見る小林さん)