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辰野舞台に映画製作へ 地域の魅力詰め来月撮影開始
2025年5月29日
辰野町を舞台にした映画「#ミチコイ☆道祖神」(仮称)が製作されることになり、6月から町内で撮影が始まる。伊那市出身のタレント成美さん(35)が企画。町のシンボルの蛍、町内に多く残る道祖神、魅力ある移住者を取り上げ、地域のPRにつながる作品を目指す。
主人公は40歳代半ばの男性。仕事がうまくいかず、妻にも離婚を突き付けられて弱った心を癒やすために町を訪れ、東京から移住することを決める。町で暮らす中、歴史マニアで地域おこし協力隊のヒロインに出会って道祖神の歴史を知り、移住者とも関わりながら成長していく姿を描くヒューマンドラマ。タイトルには「道祖神に導かれる恋」という意味を込めた。
監督には2018年に大ヒットした映画「カメラを止めるな!」で撮影助手を務めた高橋雲光さん、撮影監督には同作でも撮影監督を務めた曽根剛さんを迎える。作品は65分ほどで、ほとんどのシーンを町内で撮影する。闇夜に飛び交う蛍の撮影にも臨むという。来年に完成させ、来年以降の上映を計画している。
地域をPRする映画作りに取り組んでいる成美さん。今作については「町外の人が辰野の幻想的な蛍を見に来てもらえるような映画にしたい」と意気込む。多様な事業を手がける町の移住者にも触れ「町に再び訪れる理由になる誇れる人が多い。このことも伝えられたら」と話す。
(写真は、出演者やエキストラへの応募を呼びかける成美さん)