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学業の傍ら創作活動 小林優奈さんが初個展「創造展」

2025年5月27日


 学業の傍ら、創作活動に取り組む小林優奈さん(19)=岡谷市川岸上=の初個展「創造展」が29日(木)から6月6日(金)まで、岡谷美術考古館で開かれる。これまでアート関連イベントなどへの出展はあったが、就活を迎える中で勉学以外にも頑張ったと思えるものを—と一念発起。2023年の県高校総合文化祭のポスターにも採用された「狂気」の原画をはじめ、10点ほどを並べる予定。
 両親とも絵を描き、創作が幼い頃から身近だったという小林さんは、自身も自然とイラストやアニメキャラクターなどを描くようになった。中学校時代には、しおり大の紙に現在の作風にもつながるインスピレーションに基づいた絵を描くようになり、高校で美術部に入るとキャンバスに向かい自身の表現を追求。文化的なイメージに緻密な文様を組み合わせ、ボールペンとアクリル絵の具で描き込んだ「狂気」が県高校総文祭で認められた。
 創作の際は、必ず好きな音楽を聴きながらペンや筆を走らせるという。「音楽を聴いていると、自分の頭の中のイメージが膨らむ。インスピレーションに音楽を混ぜ、それを描く線に表現している」と話す。
 作品は写真共有アプリ「インスタグラム」で発信。人物なども描くが、中心は「狂気」と同じ抽象画のような表現の作品。初の個展には、これまでに仕上げたものから新作まで並べるという。
 昨年まで2年連続、岡谷市内で開かれた複合アートイベントには母親や妹と共に作品を出した。「会場に感想ノートを置いたら、多くの方からメッセージを頂きうれしかった。見てもらうことが、次の創作意欲につながる。ぜひ多くの方に来場いただき、今後も創作を続けていく力にしたい」とする。
 午前10時〜午後6時。同展のみの入場は無料。会期中、時間帯によって小林さんも会場にいるという。
(写真は、自身の作品「狂気」を手に個展をPRする小林さん)