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横綱目指して取組熱く わんぱく相撲諏訪圏大会
2025年5月19日
第38回わんぱく相撲諏訪圏大会は18日、下諏訪町の赤砂崎公園で開いた。本物の力士が稽古をする環境で取組をしてもらおうと、大相撲の荒汐部屋(東京都)が夏合宿などで使う土俵を初めて会場に。各部門の優勝に当たる「横綱」を目指し、圏域の小学生が男女学年別に熱戦を繰り広げた。
諏訪圏青年会議所(JC)が、相撲を通じて子どもの心身の鍛錬と健康増進を図り、礼節や思いやり、協調の大切さを学んでもらうことなどを目的に毎年行う。1987年の開始から2023年までは諏訪大社下社秋宮(同町)、上社本宮(諏訪市)が会場で、大社以外での開催は初。90人がエントリーし、1人だった女子3年は同4年優勝者と対戦。そのほかはトーナメントで競った。県相撲連盟が行司や審判を務めた。
出場者は、まわしの代わりに相撲用パンツ(マイティパンツ)を履き、土俵へ。「お願いします」と一礼し、仕切り線でそんきょの姿勢になってから両手をつき、行司の合図で体をぶつけた。
土俵を囲む保護者や仲間の「頑張れ」「投げろ」などの声援を力に、中腰の構えで土俵際まで押し出したり、豪快に投げ飛ばしたり、いなしたりして好取組を見せた。勝利を収めると再び、そんきょの姿勢になって勝ち名乗りを受けた。
初出場で優勝した児童(10)は「優勝できてうれしかったし、強い相手と戦えて楽しかった。県大会でも優勝を目指したい」と喜んだ。実行委員長でJC未来へつながる絆委員会の委員長(37)は「相撲を通じて礼儀、立ち向かう勇気や思いやりの心を育み、成長していってくれたら」と期待した。
男女4〜6年の優勝者と準優勝者は、6月22日(日)に長野市で開く県大会に進む。