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富士見町が町制施行70周年 式典で歩み振り返る
2025年5月13日
富士見町は11日、町制施行70周年記念式典を富士見グリーンカルチャーセンターで開いた。来賓や町民など約200人が参加し、記念映像の上映や表彰、これまでの歩みを振り返る企画などで節目を祝った。名取重治町長は式辞で「安心して暮らし、誇りを持てる町となったのは先人のたゆまぬ努力と熱い情熱のたまもの」とした上で、「私たちも英知を結集し、新しい時代にふさわしい町づくり、人づくりに挑戦していく。次の世代に引き継いでいける町をつくることが、今を生きる私たちの責務だ」と決意を示した。
式典は、活動50周年を迎えた富士見太鼓保存会による力強い演奏で開幕。16人が威勢の良い掛け声と共に和太鼓を打ち鳴らした。続く記念映像の上映では、昭和時代の貴重な写真やナレーションで、豊かな自然と共に築いた酪農や畜産業、町の発展を支えた工業、観光業などを紹介。70年の歩みを振り返りつつ、更なる一歩を踏み出す思いを新たにした。
制度創設後初めてとなる名誉町民の顕彰式もあり、家電量販店大手「ヨドバシカメラ」(東京都)創業者で同社代表取締役会長などの藤沢昭和さん(同町出身、東京都)、信州諏訪農業協同組合会長、県農協中央会会長などを歴任した雨宮勇さん(同町)、富士見高原病院名誉院長の井上憲昭さん(同町)の3人に名取町長が表彰状や記念品を贈り、町政、農業、福祉発展への貢献に感謝した。
同町は1955年4月1日、富士見、本郷、落合、境の4村が合併して誕生した。当時の人口は1万7077人で戸数3558戸。現在の登録人口は1万4060人(1日現在)で、昨年まで5年連続で転入超過となるなど、移住者が増加傾向にある。
(写真は、節目を祝う富士見太鼓保存会の演奏)