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秋宮に絵馬の回廊 鳥居南側に築造 連休で一時開放 下諏訪町

2025年5月4日


 諏訪大社は下社秋宮鳥居南側に築造した「絵馬の回廊」などを、大型連休に合わせて6日(火=振替休日)まで一時的に開放している。連休中の参拝者に配慮したもので、工事の囲いを撤去し、絵馬がかけられる回廊や庭園の中に入れるようにした。
 2024年から実施している鳥居から「根入りの杉」までの参道整備の一環。鳥居南側(社務所がある側)の一段高くなっている場所に絵馬の回廊を設けたほか、同所を流れて鳥居西側の千尋池へ注ぐ「御手洗川」の水路改修、周辺の造園、竜の口の形をした手水舎改修、参道の石畳整備などを実施。鳥居から根入りの杉までの石段周辺もきれいにした。
 完工には至らないものの、大型連休で参拝者が増えることを見越し、29日から一時開放。木造片屋根で、V字型をした天井のはりが波打つように連なる絵馬の回廊は、社務所がある東側から鳥居上まで石畳で結ばれており、参拝者の願い事が書かれた絵馬が、既に無数にかけられている。
 連休を利用して名古屋市から参拝に訪れたという家族連れは、絵馬の中を風が通り抜けるような造形に「明るくてきれい。願いがかないそう」と笑顔を見せていた。工事の完成時期は未定で、大社では「一時的だが、この機会にぜひ参拝してほしい」と話している。
 一連の参道整備では、絵馬の回廊がある高台を利用し、鳥居南側一帯を庭園風に改修。御手洗川を利用して滝を設けたほか、植栽や飛び石を配し、散策が楽しめるような風情ある景観に改めた。(写真は、V字型のはりが波のように連なる「絵馬の回廊」)