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積雪がつくり出す幻想世界 小野のシダレグリ自生地

2022年1月15日

HPシダレグリ雪化粧220114
 強い冬型の気圧配置などの影響で、辰野町小野の国天然記念物「小野のシダレグリ自生地」は14日、銀世界が広がった。奇形な枝に真っ白な雪が積もり、風に舞う粉雪と共に光が反射し、幻想的な光景をつくり出していた。
 自生地は四季折々の風景が楽しめ、中でも雪景色は上へ下へと曲がった枝に雪が全体的に積もり、普通では見られない幽玄さが魅力(町観光協会)。木の合間から陽光が差し込む構図は、カメラ愛好者に人気という。
 この日も昼近くには撮影に訪れたと思われる足跡が幾つも見られた。観光協会会長は「ほかの木では表現できない面白さがある」と話していた。
 一帯では現在、かつての姿を取り戻す再生事業が進められ、本年度末まで雑木を刈り取り、重機による搬出が続く。自生地から岡谷方面へ抜ける塩嶺王城パークラインの一部区間は3月末まで冬季通行止めになっている。
(写真は、一面雪に覆われた小野のシダレグリ自生地)