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安全無事願い秋宮詣で 岡谷市木遣団の金赤おんべ魂入れ

2022年1月12日

ネット210110旧岡谷市木やり団安全祈願①
 今春に迫った諏訪大社御柱祭へ、岡谷市内の関係団体が下社秋宮を詣で、祭りの安全無事を祈願している。全国で新型コロナウイルスの感染者が再び増加に転じる中、氏子らは併せて「どうか本番を良い形で迎えられるように—」などと神前に祈りをささげる。
 岡谷市木遣保存会が御柱祭に向けて結成する「市木遣団」は10日、秋宮で安全祈願と岡谷伝統の金赤おんべの魂入れを行った。大祭の成功や曳行の安全を祈ったほか、「皆さまご無事でお願いだ」と木やりを奉納した。
 同団には中学2年〜90歳代までの50人が所属。「春宮一」「秋宮三」「秋宮四」の曳行に奉仕し、おんばしら年ごと安全祈願を行う。現在は諏訪湖畔を会場にした月2、3回の全体練習や、日々の個人練習で研さんを積んでいる。
 神楽殿で執り行われた神事では、安全祈願とともに新調した金赤おんべ25本に入魂。代表の副団長4人が「諏訪のみはしらお願いだ」「力を合わせてお願いだ」などと歌い、本番へ士気を高めた。
 濵俊貴団長(41)=山下町=は「新型コロナで人間関係が希薄になっている中、木やりは諏訪の人たちの心を一つにできると思う。皆さんに共感してもらえる木やりを鳴けるよう、日々精進していく」と語った。
(写真は、諏訪大社下社秋宮で木やりを奉納する団員ら)