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チョウザメが来た! 大芝湖に新顔が仲間入り

2021年9月17日

チョウザメ
 南箕輪村開発公社は14日、大芝高原の新たな魅力にするため指定管理する大芝湖にチョウザメ2頭を放流した。体長1.7メートルほどのシロチョウザメとロシアチョウザメで、下段の湖で悠悠とした魚影を見せている。
 同公社職員の知人が豊丘村でチョウザメの養殖を営んでいる縁で寄贈されたオスのチョウザメ。知人が大芝高原を訪れて、チョウザメの生息に適していることを確認、8年生で大きくなり過ぎた2頭を「大芝高原を訪れる人たちに観賞してもらいたい」と譲ってくれた。
 チョウザメは、チョウザメ目に分類される古代魚。形状が似ていることから「サメ」の名称が付いているが、硬骨魚類に属しサメとは系統が大きく異なる淡水魚。硬い歯を持たず、水中の昆虫などを食べて育ち、長いものでは100年近く生き続け、大きなものでは4メートルにもなるという。
 コイや亀、カモ類など多くの鳥が生息する大芝湖に遠方から新たな仲間が加わった放流に、散策で高原を訪れていた人たちや愛好者らが興味深げに見学。特製のたも網で水槽から運ばれた姿に「大きいね」などと歓声を上げていた。湖に放されたチョウザメは、ゆっくりと岸を離れて湖の環境を確かめるように泳ぎ回っていた。
 チョウザメを招いた職員は「コロナ禍で遠方には行けない状況が続く中、身近な自然の中で水族館で見るような魚の姿を楽しんでほしい。話題になり、これを機会に大芝高原を訪れる人が増えればうれしい」と話し、今後はチョウザメグッズの展開なども考えたいとしている。(写真は大芝湖にやってきたチョウザメ)