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早春の花が来訪者歓迎〜きょうまでザゼンソウ祭り〜

2021年3月28日

ザゼンソウ祭り②210327
 23回目を迎えた「ザゼンソウ祭り」(矢ノ沢同好会など主催)がきょう28日まで2日間、諏訪市豊田の有賀峠頂上付近の「ザゼンソウの里公園」で開かれている。木道の更新で散策環境も整い、至る所に顔をのぞかせたザゼンソウやミズバショウが訪れた人を歓迎。上野大根「諏訪湖姫」のたくあん漬けの販売も人気を呼んでいる。
  1996年、住民が自生するザゼンソウを見つけ、有賀区や同好会が一帯を整備、99年から祭りを開いてきた。木道の経年劣化で2019年までの3年間、木道更新と園内の間伐で再整備し、昨年、コロナ禍対策を取りながら4年ぶりに祭りを再開した。
 今回も時間短縮や物販量を減らし、手指消毒液などを配置するなどのコロナ対策を施しての実施。初日の開園式は関係者ら約40人が集まった。ザゼンソウとミズバショウをあしらった新調したばかりの同好会の法被を着用した宮下会長は「今後も木道の更新を進め、22年には全てを新しくしたい」と話し、「水車を使った鳥獣防止の仕掛けや巣箱を掛けて野鳥が観察できるような、エネルギーや自然環境の学習の場にも役立てていきたい」と今後の構想も語った。
 岡谷市の祖父母と孫の3人は「ほぼ毎年、祭りには来ている。大根漬けも目当ての一つ」と、袋を手にザゼンソウを探しながら木道を仲良く歩いていた。
 ことしはザゼンソウの数は多く、4月上旬ごろまでが見頃。ミズバショウも4月中旬ごろまで楽しめそう。遊歩道沿いには、福寿草の黄金の花も陽光に輝く。
 (写真は、顔を出したザゼンソウを木道からのぞき込む来場者たち)