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保管用冷凍庫が到着 新型コロナワクチン接種へ県内26施設

2021年2月16日

ワクチン冷凍庫
 県が3月中の開始を目指す医療従事者への新型コロナウイルスワクチン接種へ、15日までに県内の医療機関など26施設にワクチン保管用の超低温冷凍庫(ディープフリーザー)が届いた。県内の設置場所は、医療機関などが独自で用意したものを合わせると計30施設。3月中には、県内77市町村に最低1台が配備される見込みという。
 県ワクチン接種体制整備室によると、近く接種が始まる予定の米国ファイザー社のワクチンは、零下75度での保管が必要。今回の第1次分のうち、諏訪地域は岡谷市民病院、諏訪赤十字病院、諏訪中央病院、富士見高原病院、上伊那地域は伊那中央病院、昭和伊南総合病医院に届いた。国から今回の分も含め、6月までに全県で計204台が配備されるという。
 医師、看護師、保健師など医療従事者への接種は県が先行実施する。対象は約6万人。一般への接種は市町村が主体となり、高齢者から始める予定。医療従事者向けに配備された冷凍庫は、今後の接種でも活用されるという。
 岡谷市民病院では、1階の薬剤科に設置。停電などが起きても電気供給が止まらないようにするため、近く設置箇所に非常用電源を設けて接種に備える。病院庶務課では「接種を安全でスムーズに行えるように、県や保健所と連携してワクチンの品質管理、流通、接種体制を構築したい」としている。(写真は岡谷市民病院に届いた超低温冷凍庫)