NEWS

新成人続々と記念撮影 式典延期受けて岡谷市役所にパネル

2021年1月11日

HP210110新成人が記念撮影
 新型コロナウイルスの影響で延期となった岡谷市成人式が開かれるはずだった10日、市役所1階ロビーに特設された記念撮影スポットに多くの新成人が訪れた。「延期は残念だけれど別の形で祝ってくれてうれしい」「春には懐かしい友達と集まれれば」——。ささやかでも今できる限りの祝福を受け、市出身の童画家・武井武雄の華やかな作品のパネルを背景に思い出の一枚に納まった。
 式典が行えなくても、人生の節目を迎えた新成人を「成人の日」に合わせて祝福しようと市教育委員会が企画。鳥やチョウなどが花の入った籠を引く様子を描いた武井作品「はるがきた」(1955年)のパネルを4日から置いた。
 8日までに、新成人やその家族ら数組が撮影に訪れたという。閉庁日の3連休も、庁舎の正面玄関を開放。初日はゼロだったが、この日は家族連れなど計47人が次々と訪れた。市教委によると、振り袖姿の新成人の姿もあり、中には「5月の式には出席できないので来た」と話す人もいた。
 式典で、スタッフを務める予定の2人もパネルの前で記念撮影。諏訪市の看護専門学校に通う宮澤知楓さん(20)=川岸東=は「振り袖はキャンセルし、家族も延期を残念がっていた。悲しいけれど、看護の立場で今の大変さは身に染みて分かっている」。新潟県の大学に在籍し、昨年6月から地元でオンライン講義を受けている荻原朝飛さん(20)=湊=は「小中学校の友人と会い、同窓会もあるはずだったので残念。でも、こうして節目を祝ってもらえて頑張ろうと思った」と話した。
 パネルはきょう11日午前10時から午後3時まで設置する。
(写真は、記念撮影をする、式典でスタッフを務める予定の新成人)